新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がる中、次第にその正体がわかってきました。
死亡率は低いと言われていますが、中には重篤化する人もいるので感染は避けたいですよね。
感染経路は、飛沫感染または接触感染が主体とされているので、手洗いうがいは絶対にしてください。
そしてよく言われているのが「バランスのよい食事と規則正しい生活で、免疫力を高める」というもの。
免疫力が高いと、感染症にかかる確率は低くなり、かかったとしても重篤化は避けられる・・・とは言うものの、免疫力を高める！？にはどのようにしたら良いのかわかりませんよね。
そこで今回は「免疫力を高める」ための豆知識をお伝えしたいと思います。
免疫力とは、ウイルスや細菌などの感染から体を守ってくれる力。
もしウイルスや細菌などの病原体が体に入っても、免疫力が高ければ発症を予防でき、発症しても軽くすませることができるのです。
そして、免疫力は20歳前後がピーク！！
血圧や血糖値のように、免疫力そのものを測ることはできませんが、免疫力は20歳前後でピークを迎え、その後は加齢とともに低下していきます。
【免疫力セルフチェック】
1つでもチェックが入ったら、免疫力が下がっている可能性があります。すぐに対策を！！免疫力は自分で上げることはできますし、決して難しいものではありません。
あてはまると思う項目にチェックを入れましょう。1つでもチェックが入ったら、「免疫力が下がっているかも」、3つ以上チェックが入ったら「免疫力が下がっている可能性大」。
すぐに生活習慣を見直しましょう。
□ しょっちゅう風邪をひく
□ 風邪をひくと長引く
□ 休日は家でのんびりとして過ごす
□ 便秘や下痢をよくする
□ 冷え性である
□ 寝る時間が遅い
□ 朝食は食べない
□ シャワーが多く、あまり湯舟に入らない
□ 栄養バランスにあまり気を使っていない
□ 外食が多い
□ 休日は友人と出かけるより、一人で過ごしたい
□ 他人から自分がどう思われているのか気になる
□ ちょっとしたことで落ち込みやすい
□ 寝つきが悪い
□ ストレスを感じている
□ 言いたいことを言えず、我慢してしまうことがある
□ 趣味がない
□ 几帳面で真面目なタイプ
□ 「食」にあまり興味がない
□ 腹をかかえて笑うようなことは、めったにない
免疫力を高めるには、食生活が重要！！
免疫の主役を担うのは、白血球です。白血球がいろいろな免疫細胞から成り立っています。そして、腸管（小腸と大腸を合わせた部分）に、体内の免疫細胞の60～70％が集まっています。ですから、腸内環境を整えることは免疫力にとっても重要です。1日3回、きちんと栄養バランスのとれた食事をとり続けることができれば免疫力をよい状態に保てます。そして「免疫力を高める食材」を意識すれば、さらに免疫力はアップします。
免疫力を高めるのは、ヨーグルト、納豆、きのこなど
「免疫力を高める食材」は、いろいろあります。例えば、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内の免疫細胞の働きを高めてくれます。胃酸の影響を受けにくい食後30分以内に食べれば、乳酸菌はしっかり腸に届くので、特別な乳酸菌を含むヨーグルトでないといけないということもありません。
朝食の一品として最後に食べたり、昼食後や夕食後にデザートのように食べるのがおすすめです。免疫力アップや健康効果を期待するのなら、毎日200mlくらいの量をとりましょう。
また、納豆も免疫細胞を活性化する食品です。さらに納豆菌には抗菌作用があり、胃酸にも強いので、かなりの率でそのまま腸に届き、腸内環境の改善に役立ちます。また納豆に含まれるビタミンB2は細胞の再生を促進し、粘膜の免疫力を強化する働きもあります。1日50gの納豆を毎日食べるのがポイントです。
ただし塩分を摂りすぎないように、しょうゆなどの調味料は控えめに。薬味として抗酸化作用のあるねぎや、食物繊維の豊富なオクラを加える、血行を促進し体を温める酢をまぜる、乳酸菌の豊富なキムチを合わせて食べると、免疫増強効果はさらに上がります。
しいたけ、まいたけ、しめじ、なめこ、きくらげ、えのき、エリンギなどのきのこ類に含まれる多糖類・β-グルカンは、免疫細胞を活性化する作用があり、ウイルスに対する抵抗性、抗腫瘍効果があるとされています。
食物繊維が豊富で腸内環境を整える、ノンカロリーでダイエットにいいなど、健康効果はいっぱい。きのこ類の有効成分を効率的にとるため、さっと炒めるなど、100度以下の熱でスピーディに調理するのがおススメです。
ストレスは免疫力の大敵！！
免疫にかかわる細胞は、心の働きにとても敏感で、「悲しい」「つらい」などマイナスの感情を引き起こすストレスにとても弱いもの。そういったものは、免疫力を下げてしまいます。逆に「ゲラゲラ笑う」などの楽しい経験をすると、簡単に免疫細胞は活性化して、免疫力が上がります。
ストレスをため込まない生活を心がけることも大切ですね(*^▽^*)